研究事業
再生医療等の臨床応用
虚血性疾患の治療のための血管再生研究
2003年11月より、神戸市立中央市民病院と協力して慢性下肢虚血の患者に対する新しい治療を開始しました。この治療は、従来の治療では血流が滞り、敗血症で命にかかわるために下肢を切断せざるを得なかった患者を対象としており、患者自身の血液から採取した血管のもとになる細胞を患部に注射することにより、血管を再生し血流を復活させて下肢の切断から救うことができます。また、骨髄液から骨髄細胞を採取し自分の体にその血管を注射する同様の治療方法に比べ、骨髄ではなく末梢血(この場合は足の付け根の血管)から採取するため全身麻酔が必要なく、患者への負担が少なくて済み、さらに血管のもととなる細胞だけを体に返すため、血管以外の他の器官(骨や筋肉など)ができる恐れもありません。下肢を切断せずにすむだけでなく、それまでの痛みからも解放されるため、患者の生活の質の向上にも大きな効果があります。今後は同様の手法による心筋梗塞などの虚血性心疾患への応用も目指してまいります。
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