研究事業
再生医療等の臨床応用
幹細胞による治療技術の開発
21世紀の新しい医学として再生医学が注目されていますが、その成功の鍵を握るのが幹細胞です。私ども幹細胞バンク研究グループでは下記の事業を中心として、再生医療の実現を目指しております。
研究用幹細胞バンク
再生医療の研究を進めるにあたってはヒトの細胞を実験材料として使うことが必要となりますが、多くの研究者にとってヒトの細胞を入手することは簡単ではありません。これが研究の進展と臨床への応用を妨げている原因の一つになっています。
私ども幹細胞バンク研究グループでは、このような状況を打開し再生医療の実現を促進するため、文部科学省「再生医療の実現化プロジェクト・研究用幹細胞バンク整備領域」事業に参加し、再生医療の実現を目指す研究者に、臍帯血からCD34陽性幹細胞・CD133陽性幹細胞を純化し理研BRC(バイオリソースセンター、筑波)を通して、品質が保証されたヒト幹細胞を供給する事業を推進しております。
公募実験
左記のバンク事業と共に、研究のアイディアを公募し、それを研究者に代わって実施するという「公募実験」も行っております。 これは、研究のアイディアはあるけれど研究機材の不備や研究試料等の入手困難により研究の実施が不可能となっている研究者に対して、幹細胞バンク研究グループが保有している研究機材、研究試料、蓄積されたノウハウ、人材を提供して、研究者に代わって研究行い、そのアイディアを実現するチャンスを提供するという事業を行っております。
互いに別々に存在しているアイディアとインフラを融合させるという、まさに21世紀型の実験スタイルといえ、神戸地域に限らずより広い地域から再生医療を実現することを目的としております。
研究内容
文部科学省 再生医療の実現化プロジェクト
「再生医療の実現化プロジェクト」は、文部科学省が平成15年度より着手した文部科学省「経済活性化のための研究開発プロジェクト(リーディングプロジェクト)」の1つであり、パーキンソン病、脊髄損傷、心筋梗塞等の現在の医療では完治の難しい難病・生活習慣病に対する革新的医療技術となり、これまでの医療を根本的に変革する可能性のある再生医療の実現に向け、細胞移植・組織移植等の研究に必要となる「研究用ヒト幹細胞バンクの整備」をするとともに、「幹細胞」の操作技術を体系的に開発し、再生医療の可能性をさらに広げることを目的とする「幹細胞の操作技術開発」、より臨床に即して先に挙げたパーキンソン病等といった難病・生活習慣病に対して、「幹細胞」を用いた再生医療の実現「幹細胞による治療技術の開発」を世界に先駆け確立することを目指しています。
ヒト臍帯血幹細胞 増幅因子探索の研究課題募集・・・終了しました
幹細胞バンク研究グループでは、造血幹細胞の試験管内増幅に効果が期待される分子・培養法を広く公募しております。ヒト臍帯血幹細胞で是非確かめたいと言う分子があれば、研究者に代わってその効果をヒト臍帯血幹細胞を用いて実験的に確かめます。
(お問合せ:先端医療振興財団 幹細胞バンク事業担当まで
メールはこちら)【随時受付中】
研究用幹細胞バンク支援
臍帯血を利用した研究用幹細胞バンク
最近の研究から、臍帯血は「種々の再生能力を秘めた幹細胞」であると注目されています。 現在、提供者に全く危険がない臍帯血は、臍帯血に含まれる血液幹細胞を白血病治療への移植を目的として採取され、公的な臍帯血バンクを介して保存・供給されています。しかし、臍帯血バンクに善意で提供された臍帯血が、量が少ないなどの理由で日本臍帯血バンクネットワークの定める「臍帯血移植への提供のための保存基準」を満たさない場合があり、残念ながら臍帯血移植には使用出来ない場合があります。
このように、善意で提供されても移植に使用できない臍帯血の有効利用として「種々の再生能力を秘めた臍帯血(幹細胞)」という点に着目し、移植や難治性疾患に対する新しい治療法を開発する再生医療の実現化をめざしたいと考え、この考えに賛同していただいた公的臍帯血バンクの協力を得て研究用幹細胞バンクを整備するに至りました。
研究用幹細胞バンク基本方針
・提供者の同意の上に成り立つ(同意が無い場合は利用することは無い)。
・匿名化するので個人のプライバシーを侵すことは無い。
・あくまでも提供された臍帯血は移植優先である(移植の基準を満たした臍帯血を研究用に利用することは無い)。
・再生医療の早期開発・実現を目指している研究を行っている研究者にヒト幹細胞を供給する(治療や営利を目的とした利用は認めない)。
・倫理委員会の承認を受けた研究にのみ提供する(未承認研究には提供されることは無い)。
参画している臍帯血バンク
宮城さい帯血バンク
東京臍帯血バンク
東海大学臍帯血バンク
東海臍帯血バンク
兵庫さい帯血バンク
設備
[セルアナライザー(FACS Calibur, BD)]
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セルアナライザー(FACS Calibur, BD)
蛍光標識させた細胞の解析が行えます。
組み合わせにより4色の蛍光を検出できます。
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[セルソーター(Auto MACS,Miltenyi Biotech)]
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セルソーター(Auto MACS,Miltenyi Biotech)
細胞の表面抗原を利用して磁気的に目的の細胞を分取する装置です。
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[セルソーター(FACS Aria, BD)]
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セルソーター(FACS Aria, BD)
蛍光標識させた細胞から目的とする細胞分画を解析・分取することができます。組み合わせにより10色以上の蛍光を検出できます。
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[DNAシーケンサー(ABI PRISM3100 Avant,ABI)]
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DNAシーケンサー(ABI PRISM3100 Avant,ABI)
検体のDNA配列をキャピラリ方式で解析する装置です。
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[リアルタイム定量PCR装置(ABI PRISM7000, ABI)]
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リアルタイム定量PCR装置(ABI PRISM7000, ABI)
検体のcDNA中に存在している目的遺伝子をPCRの増幅により定量する装置です。
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[正立型落射蛍光顕微鏡(BX51, OLYMPUS)]
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正立型落射蛍光顕微鏡(BX51, OLYMPUS)
蛍光標識抗体等で免疫染色した検体を観察する装置です。
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[正立型落射蛍光顕微鏡(BX51, OLYMPUS)]
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倒立型電動リサーチ共焦点顕微鏡
(DSU-TX81, OLYMPUS)
共培養細胞や組織標本などの厚みのある検体の共焦点観察、撮影をする装置です。通常の免疫染色検体や生細胞の蛍光観察も可能です。
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[マイクロプレートリーダー(Model-680, BIO-RAD)]
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マイクロプレートリーダー
(Model-680, BIO-RAD)
96穴のプレートを用いてELISA、酵素活性測定等の各種蛍光アッセイが行えます。
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[超遠心機(写真右側)(Optima LE-80, BECKMAN COULTER)]
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超遠心機(写真右側)
(Optima LE-80, BECKMAN COULTER)
密度勾配遠心、ウィルス濃縮液作製等の高回転数を必要とする操作で使います。(左側はTOMY社製の低速冷却遠心機)
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[自動核酸抽出機(PI-200, KURABO)]
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自動核酸抽出機(PI-200, KURABO)
自動でプラスミド、ゲノム等を抽出する装置です。
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[多項目自動血液計数装置(KX-21, Sysmex)]
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多項目自動血液計数装置(KX-21, Sysmex)
検体中の血球細胞の組成、細胞数を自動的に算出する装置です。
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[P3ラボラトリー(BMA 2F)]
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P3ラボラトリー(BMA 2F)
P3カテゴリーの実験はもちろん、P1、P2レベルの実験が一通り行える機器類が揃っています。
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[P3ラボ外観(左)、P3ラボ内部(右)]
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