Foundation for Biomedical Research and Innovation
先端医療センター研究所
分子イメージング研究グループ
PET を用いたアルツハイマー・がんの診断、治療のための臨床研究と医薬品・診断薬開発の研究を行っています。
PET(Positron Emission Tomography 、陽電子放出断層撮影 ) は、体内の臓器・組織の糖代謝や血流、酸素代謝、受容体、酵素活性といった機能を測定し、画像として映し出す方法です。ポジトロンという放射線を出す放射性原子を薬に結合させた「放射性薬剤」を静脈から投与し、薬剤が体内に行き渡った時点で、それが出す放射線を体外から PET カメラでとらえます。これによって放射性薬剤の分布 ( 各組織がこの薬剤をどの程度取り込んでいるか ) が明らかになり、この情報から、臓器・組織のさまざまな機能を画像化し測定することができます。

がんは糖代謝が盛んなので、ブドウ糖類似物質に放射能を結合させた FDG という放射性薬剤を注射すると、がんに多く取り込まれ、がんの有無や広がりを描出することができます。このほか、 PET を用いると、脳や心臓の機能状態などについても知ることができます。先端医療センターでは、 PET や PET と CT を連結させた PET/CT を用いてがんや脳疾患・心疾患の診断を行っています。

先端医療センターの分子イメージング研究グループでは、主としてPETに関係するさまざまの研究を行っているほか、MRIやX線CTなど他の画像も研究に活用しています。
 
グループリーダー 
千田 道雄(せんだ・みちお)

(病院映像診療科部長・ PET 診療部アドバイザー兼務、
神戸大学大学院客員教授併任)

医学博士
昭和56年 京都大学医学部卒業
専門分野:核医学、放射線医学
主な実践及び研究歴: PET の技術開発・臨床診断・臨床研究や基礎医学、医薬品開発への PET の活用、 MR ・ CT ・放射線治療・ IVR なども含めた総合的な先端的映像医療とその活用