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さまざまな細胞を作ることができて再生医療が現実のものとなるためにはES細胞を目的の細胞へ導いていくための研究が進められなければなりません。また、移植のためにはいかに目的とする細胞だけを確保するかという技術も重要です。仮にES細胞が混じっていたりすると移植後の体内で思わぬ細胞を作り出してしまうおそれがあるからです。ES細胞の培養には動物製剤などが使われています。人間の治療に使うためには安全性の面で問題があり、こうした面での研究も必要です。
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そしてES細胞において何より解決されなければならないことは移植したときに生じる免疫拒絶の問題です。人間の体は他人の細胞が入ってきたときにそれを受け付けずに拒否反応を起こすようにできているからです。この問題を解決するために、患者自身の体細胞の核を、卵子の核と入れ替えることによって作り出したクローン胚からES細胞を取り出すという方法があります(下図)。
ただ、ヒトクローン胚研究については「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」(2001年6月施行)に基づいて作られた「特定胚の取り扱いに関する指針」によって日本では今のところ研究が禁じられています。ES細胞の性質を備えながら、患者本人に免疫拒絶を起こさないような細胞を生み出すことができれば治療への可能性は大いに広がってくるわけです。マウスなどのモデルを用いた研究では世界中で研究が急速に進んでいますが、実際にヒトで研究することに関しては、胚を新規に作成することの懸念があり、一部の国でのみ研究が許されているのが現状です。
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|1.はじめに|2.胚から作り出されるES細胞|3.多能性と自己複製能力|
|4.進む治療への応用研究|5.研究における課題|6.研究推進に必要な社会との対話| |
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