原始的な細胞 - 細菌 -

 大腸菌は、ヒトの腸にもすんでいる小さな細菌です。一つひとつは、小さすぎて肉眼では見ることができません。他にもたくさんの細菌が腸内にすんでいて、すべてを合わせると、300種類、100兆個(重さにして1kg)もの細菌がいると言われています。腸内細菌がいなければ、ヒトが生きていけないという点はとても重要です。どの生物も単独では生きていけません。腸内細菌とヒトの間で見られるような共生関係は、他にもたくさん知られています。

 大腸菌はどのくらいの大きさなのでしょうか?
大腸菌は、長さ約2ミクロン、幅約1ミクロン弱の棒状の細菌(桿菌)です。最初の生物は、これよりもずっと小さく、つくりももっと単純だったと考えられます。


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 2ミクロンが、どのくらいの大きさなのか見てみましょう。
あなたの身長を170センチメートルとしましょう。これからどんどん小さくなっていきます。10分の1の大きさになりました。身長は17センチ、ハトほどの大きさになります。さらにその10分の1(百分の1)になると、1.7センチ、アマガエルほどになります。
千分の1だと1.7ミリ、小さなアリほどです。


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 1万分の1だと、身長は170ミクロン。大腸菌は2ミクロンですから、今の小さなあなたにはビー玉ほどに見えます。
10万分の1だと、身長は17ミクロン。大腸菌は、バレーボールほどの大きさに見えます。
そして、100万分の1だと、1.7ミクロン。2ミクロンの大腸菌とほぼ同じくらいの大きさです。
つまり、大腸菌は、われわれの100万分の1ほどの大きさだということになります。

 大腸菌は、水の入った小さな風船のようなものにたとえられます。水の中にはさまざまな物質がとけ込んでいます。この風船のようなものを細胞と言います。細胞を包んでいるのは細胞膜や細胞壁です(大腸菌など細菌の細胞壁は、植物細胞のものとはちがっています。細胞壁は動物の細胞にはありません)。こんな小さなものから、心をもった人間が進化したなど信じられないという人も多いのではないでしょうか。それをこれから見ていくことにしましょう。


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