DNAは人それぞれ違っている

 さて、簡単な計算をしてみましょう。
あなたの両親から、あなたとまったく同じ染色体のセットをもった兄弟姉妹が生まれてくる確率はどれくらいなのでしょうか?DNAの交換(交叉や遺伝子の組み換え)は起こらないものとします。

 まず確率についておさらいします。わからない人はとばして下さい。ここに1枚のコインがあるとします。このコインを放り投げたとき、表がでる確率は1/2(50%)です。裏が出る確率も1/2(50%)です。
2枚のコインだと、両方とも表が出る確率は、1/2×1/2で、1/4となります。
46枚のコインだと、表ばかりが出る確率は、1/2を46回かけ合わせた数(約70兆分の1)となります。


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 あなたは、父親と母親からそれぞれ23本ずつ、合計46本の染色体を受けついでいます。これら46本の染色体はいずれも、精子や卵子ができてくるときに1/2の確率で選ばれてきたものばかりです。したがって、あなたとまったく同じ染色体の組み合わせをもった兄弟姉妹が生まれてくる確率は、46枚のコインがすべて表となる確率と同じになり、70兆分の1となります。DNAの交換が起きなくてもその確率は非常に小さいのです。
同じDNAをもった人間が生まれることは、ほとんどあり得ないと言っていいでしょう。