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ヒトクローン胚 
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さて、このクローン技術がどのように医療の役に立つのでしょうか?クローン人間をつくり、そこから移植用の臓器をとると言った、おぞましいことを考えているのでしょうか?
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もちろん、そんなわけはありません。しかし、患者さんの体細胞から核をとり出し、これを卵(未受精卵)の核と入れ換え、胚をつくるところまでは同じです。この胚を、ヒトクローン胚と言います。この胚を着床させるとヒトが誕生する可能性があるのですが、そうはせず(法律でも禁じられています)、胚から細胞をとり出して、胚性幹細胞をつくろうというのです。これが利用できれば、免疫に拒絶されることのない、患者自身のゲノムをもつ細胞を使って治療できます。
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2004年6月、日本は、ヒトクローン胚の研究をみとめる方向に動きだしました。病気で苦しむ人々を助けられる可能性があるなら、それを行うのは社会の使命と考えてのことです。しかし、ヒトクローン胚は、条件がととのえば人間となりうる可能性をもった存在です。それを用いて研究するにはきちんとルールをつくっておかなくてはいけません。どんな研究ならしていいのか、やってはならい研究はどんな研究か、未受精卵はどこから、どのようにして手に入れるのかなど、いろいろなことを決めておく必要があります。
もちろん、人間となりうる可能性をもった細胞を使うことから、倫理上の問題ありとして、ヒトクローン胚の作製を認めることに反対する人もたくさんいます。意見がぶつかり合うのは当然のことです。これからも国民みんなの問題として考えていかなくてはならない問題でしょう。
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