付録.キーワード解説
■ MHC(Major Histocompatibility Complex、主要組織適合性遺伝子複合体)
■ HLA(Human Leukocyte Antigen、ヒト白血球抗原)
   生体は、体の中に自己にはない異物が侵入するとそれを排除しようとします。これを免疫拒絶と呼び、それを引き起こす異物のことを抗原といいます。その抗原は父母から受け継いだ遺伝によって定まるもので、この遺伝子群を主要組織適合遺伝子複合体(MHC)といいます。MHCは各動物に一つずつあるといわれており、人間ではHLAと呼ばれ常染色体の6番目の短腕に集中しています。骨髄移植ではHLAの完全一致が必要ですし、その他の臓器移植でもかなり一致しないと拒絶反応が強く、移植はうまくいきません。
■ ナチュラルキラー細胞
   哺乳動物に存在するリンパ球細胞。一部のガン細胞などの腫瘍細胞やウイルス感染細胞を自発的に溶解します。生体中からの何の指令もなしにこれらの標的細胞を殺すことができるためにこのように呼ばれます。
■ 細胞融合、4倍体
   ニつ以上の細胞の細胞膜を融合させ連続した膜を作る現象、技術のこと。人工的に誘導する方法として高電圧パルスによる電気窄孔法などがあります。ニつの細胞を細胞融合することにより両者の染色体、形質を持つ細胞を作り出すことができます。通常、例えばヒトの体細胞は2倍体ですが、細胞融合によって4倍体、6倍体など通常の染色体の2倍、3倍の染色体を持った細胞ができあがります。