この発想を使ってプラナリアの再生芽の役割を考えてみると、頭の後ろ側にできる再生芽は1番後ろ側としての位置情報を持ち、もとの頭だった部分にいきなりしっぽができる。そこで頭としっぽの間でインターカレーションを起こして首と咽頭部分ができる。一方、前側にできる再生芽は1番前の頭になる位置情報を持ち、頭側にできる再生芽ともともとの細胞との間でインターカレーションを起こす。これにより新しい領域が再編成され、残っている断片にある万能細胞が新しい領域性に反応して細胞を作り頭、首、咽頭、しっぽという四つの領域を再現する。
こう考えると、どこを切っても個体になるというすべての現象を説明できる。再生芽ができてインターカレーションを起こすことによって、万能細胞は新しい座標に反応して必要な細胞を作る。プラナリアが万能細胞を制御するシステムは座標軸を作るシステムに反応するということが結論づけられる。 |